シルバーアクセサリーに関する仕事

シルバーアクセサリーを作りながらの求職活動は難航したが、それでもなんとか見つけて仕事にありついた。 そこはシルバーアクセサリーやジュエリーの修理を請け負っている会社で、従業員は8人ほど。 ショップや百貨店など、いろんなところから毎日山のように依頼が届く。 それを皆で手分けして、次々とさばいていくわけだ。

シルバーアクセサリーというのは修理が難しいので、入ったばかりの私には当然ムリ。 最初に教わった仕事は、シルバーアクセサリーの研磨作業。 磨くだけなら簡単そうだが、これが意外と難しい。 銀は熱の伝導率が高く、磨いているとすぐに熱くなるので、油断していると火傷してしまう。 銀の研磨は熱との戦いである。

シルバーアクセサリーは磨き過ぎないことも重要だ。 シルバーアクセサリーに使われている銀はやわらかいので、すぐに磨り減ってしまう。 全体の形を損なわないよう、細心の注意を払う必要があるのだ。 特に角のハッキリした商品には気を使う。

次は、サイズ直ししたシルバーアクセサリーにヤスリをかける作業。 修理されたシルバーアクセサリーの形を整えるのだ。 整形の際にデザインが変わってしまうとマズイので、作業は慎重に。 凹凸が多いアイテムはヤスリがけの手間がかかる。

3週間ほど経ってシルバーアクセサリーの扱いに慣れた頃、修理の練習が始まった。 最初は、練習用のシルバーアクセサリーを融かしてしまうこともしばしばだった。 だが、銀との関わりを実感できるようになってきたので、苦にはならなかった。 しばらくして、修理の感覚というのが見えてきたかな?という時に、それは突然やってきた…。

シルバーアクセサリーの研磨や整形をいつものようにこなしていると、社長から呼び出された。 告げられたのは解雇の2文字。せっかくシルバーアクセサリーを仕事にできたと思ったのに。 また明日から仕事探しかぁ。装身具で飯が食えるようになるのはいつの日か。

次の仕事はオーダーメイドの店。シルバーアクセサリーよりもジュエリーを扱うことが多い店だ。 オーダーメイドからリペアまで、守備範囲は幅広い。 頼めば、シルバーアクセサリーのオーダーメイドもやってくれるのだろう。 しかしここも長続きしなかった。 もしかしたら、私はこの業界の仕事に向いていないのかもしれないなぁ。

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