シルバーアクセサリーで有終の美を飾る

学校でシルバーアクセサリーを作るようになって1年、そろそろ卒業制作展のシルバーアクセサリーを作らなければならない。 私は、卒展に出すシルバーアクセサリーを指輪に決めた。ヘマタイトという石をあしらったリングである。

このシルバーアクセサリーを作るのにはかなり苦労した。ボリュームの大きさが一番の原因だろう。 (この頃は、ゴツイ感じのシルバーアクセサリーが好きだったからね。) 装身具は大きくなればなるほど、作るのが難しい。大きいと熱がまわりにくいのだ。

このシルバーアクセサリーには石もセットしなければならないので、余計に手間がかかった。 作るのに苦労したシルバーアクセサリーというのは、自分の分身のように感じる。 今見ると何でもないようなリングだが、これを作ったときの記憶は今でも胸に刻まれている。

卒業製作展では、同期が作ったシルバーアクセサリーも出品される。 たくさんあったシルバーアクセサリーの中で記憶に残っているのは、鯉をあしらったリングと、龍のバックル。 鯉をモチーフにしたリングは、リアルな造形が印象的だった。 龍をかたどったバックルは、緻密な彫り込みと、その迫力に圧倒された。

卒展ではシルバーアクセサリーの他に、デザイン画を出品する。 シルバーアクセサリーのデザイン画だと芸がないので、絵はゴールドのネックレスにした。

卒業後は、シルバーアクセサリーの製作を続けながら職を探した。 シルバーアクセサリーやジュエリーの製作に携わる仕事というのは、求人自体が少ないので見つけるのが大変だ。 もし、装身具の製作を志している人がいれば忠告しておく。仕事として関わるのは、正直やめておいた方がいい。

シルバーアクセサリーを好きなのであれば、趣味で留めておいた方がいいかもしれない。 下手に仕事にしてしまうと、シルバーアクセサリーのことが嫌いになってしまうかもしれないからだ。 装身具の製作を仕事にする時は、それなりの覚悟と強い意志が必要となる。

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