よくわかる通販業界

通販ビジネスの内側を紹介する本です。従来からある通販(カタログ通販やTV通販など)だけでなく、ネット通販にも話は及んでいます。 あらゆる通販カテゴリを含んでいるので、通読すれば通販市場の全体像が見えてくると思います。 通販リテラシーを高めるのにも役立つのではないでしょうか。通販にはあまり馴染みが無いという人にこそ読んで欲しいですね。

通販ビジネスの現状について述べている1章で印象に残ったのは、通販企業の待遇に関する話です。 大手通販会社の初任給が一覧表になってます。これを見る限りでは、「通販の中の人」はなかなかいいお給料を貰っているようです。 もう一つ印象に残ったのは、ネット通販の厳しい現実について述べた記事です。 こうやって具体的な数値を突きつけられると、ネット通販って大変なんだなぁと改めて感じます。 ネット通販への参入を考えている人は一度読んでおいた方がよいかと思います。

女性や主婦の方は、総合通販(テレビ通販やカタログ通販など、昔からあるタイプの通販)を扱った2章や、 アパレル通販について述べた6章、コスメや美容系通販の話題を展開する7章あたりを読むと面白いかもしれませんね。 それにしても、化粧品や健康食品関連の通販は伸びがすごいですね。 総合通販サイトのアマゾンなんかはその市場規模に注目して、 ダイエット用品やサプリメントなどを通販する「ヘルス&ビューティー」のカテゴリを新設してます。 この分野の勢いはまだしばらく続きそうです。

8章では旅行の通販について取り上げています。他の通販本ではあまり扱っていないテーマなので目新しさを感じます。 旅行の通販といえば、うちはクラブツーリズムが送ってくる旅の友とか、 阪急交通社のトラピックス(新聞広告で旅行通販を展開している)を利用することが多いです。

ネットで通販サイトを立ち上げている開業主がチェックするべきところは、オンラインモールについて述べた9章でしょう。 通販モールで独走状態を続ける楽天は、2007年6月25日に出店数が2万店を突破。相変わらずネット通販の勝ち組街道を突っ走ってます。 通販サイトで楽天に対抗できそうなのはアマゾンくらいですかね。マーチャント@amazon.co.jpなんていうサービスも始まってますし。

マーチャント@amazon.co.jpは出店企業がアマゾン内に専用ストアを構築できるサービスで、 自己エントリ型の通販モールと違うところは、アマゾンからの招待制だということ。 このサービスがネット通販の覇権争いにどう影響するか楽しみです。

あとは、書籍の通販が3章、スーパーやコンビニ(流通)関係の通販が4章、デパートの通販が5章という感じになってます。 分野ごとに章を分けているので読みやすいですし、構成もスッキリしています。様々な企業サイトのURLを巻末に掲載してます。

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